引き寄せの法則と量子力学が関係あるとされている4つの理由を解説

引き寄せの法則と量子力学には密接な関係があり、引き寄せの法則は量子力学で紐解くことができる、という論調が世間では多いです。

しかし、残念ながら、私はこの意見には懐疑的です。

なぜなら、実際の引き寄せの法則の中に、量子力学は出てこないですし、関係あるとされている内容に目を通しても、納得できる部分があまりにも少ないためです。

アニメや映画の考察のように、それぞれが独自の意見と見解を持って、主張することは良いことです。

しかし、引き寄せの法則については、それを真に受けて実践した人が、願いを引き寄せることができなかったら、実践した本人にとっては目も当てられないですよね。

・引き寄せの法則と量子力学は関係あるの?
・引き寄せの法則と量子力学が紐付けられている理由は?

このような疑問を持っている人もたくさんいますので、この動画では

・引き寄せの法則は量子力学が関係している?
・引き寄せの法則と量子力学が紐付けられている四つの理由
・引き寄せの法則は量子力学を知らないと無理?

これらについて、映画『ザ・シークレット』に、賢人エイブラハムとして登場している、ジョー・ヴィターレ博士が提唱する、引き寄せの法則の秘密であるミッシング・シークレットに10年、自己啓発に20年従事している専門家が解説します。

こちらの内容に関しては、私達リアライズのYouTubeチャンネルでも聴く動画として上げています。

記事を読むよりも動画で聴いて学びたい方は、下部のリンクから動画を活用してみて下さい。

この記事を書いた人

1982年生まれ。2004年(22歳)から現在に至るまで自己啓発の世界に身を置き、自己啓発のプロフェッショナルとして営業・講演・研修活動を行い、現在の月間セールス日本一の記録も保有しています。

すべて正規に版権を取得しており、自社取扱いプログラムともなっている

  • ナポレオン・ヒル(成功哲学の祖。「思考は現実化する」など成功法則を体系化)
  • ジョセフ・マーフィー(潜在意識の法則)
  • マクスウェル・マルツ(サイコ-サイバネティクス理論)
  • ジグ・ジグラー(自己イメージ改造理論)
  • ブライアン・トレーシー(営業の神様)
  • デール・カーネギー(道は開ける・人を動かす)
  • ジョー・ヴィターレ(引き寄せの法則ブームのきっかけとなった、ザ・シークレットの賢人エイブラハム)

これらすべてのプログラムを所有、実践し、プログラムユーザーへレクチャーしています。

現在のクライアントは法人のみですが、全国に在籍するインストラクターの育成と、プログラムユーザーのフォローサポートも担当しています。

~主な取扱い業務~

大手企業の新入社員研修
営業 / セールスなどの社内講演
オペレーションマニュアルの作成

ナポレオン・ヒル財団|アジア/太平洋本部
公認販社リアライズ オーナー

引き寄せの法則は量子力学が関係している?

引き寄せの法則と量子力学の関係については、様々なところで議論や主張が繰り広げられていますが、科学的な視点からハッキリと結論が出ているわけではありません。

なぜなら、引き寄せの法則に量子力学が関係していることを、科学的に検証することが非常に難しいからです。

世間一般で語られている引き寄せの法則は、個人の信念や思考が現実に影響を与えるという、スピリチュアル的な概念に基づいていることが多いです。

一方で、量子力学は、微小な粒子の振る舞いを説明する、物理学の分野です。

実際に、引き寄せの法則の視点から、量子力学が関係していると主張されるものは多数あっても、量子力学の視点から、引き寄せの法則との関係の主張はありません。

むしろ、量子力学の分野に携わる専門家の人からしてみたら「なぜ量子力学が引き寄せの法則と関係付けられているのか?」と疑問に思われている程です。

実際に、ジョー・ヴィターレ博士が提唱している引き寄せの法則にも、量子力学といったワードはおろか、分子、原子、電子といった単語すら一度も出てきていません。

一般的に、引き寄せの法則が量子力学の原理に基づいている、と主張する人たちが例として挙げるポピュラーなものは、観察者効果や不確定性原理によるものです。

しかし、やはり量子力学における観察者効果も不確定性原理も、ジョー・ヴィターレ博士の提唱している引き寄せの法則には、一度も出てきていません。

ではなぜ、一般的な引き寄せの法則は、量子力学との関係を主張するかというと、共通して使われている言葉や表現が散見されるためです。

ここで、ハッキリと言い切れることとしては、少なくともジョー・ヴィターレ博士が提唱している引き寄せの法則には「量子力学は関係していない」ということです。

それでは続いて、世間で引き寄せの法則と量子力学が紐付けられている理由について、詳しく解説していきます。

引き寄せの法則と量子力学が紐付けられている理由は?

引き寄せの法則と量子力学が紐付けられる理由は、双方が現実の事象における在り方についての理解を深めるために、類似した概念や原理を用いるためです。

引き寄せの法則と、量子力学の両面における類似点や共通項から、世間では双方の関係を結びつけようとする傾向が非常に高いです。

類似しているとされている主なものとしては、これから挙げる四つのものがあります。

1,観測者の影響

引き寄せの法則と量子力学が紐付けられる一つ目の理由は、観測者の影響によるものです。

なぜなら、量子力学における「観測者が実験の結果に影響を与える」という考え方が、世間の引き寄せの法則の概念と、非常に類似しているためです。

世間の引き寄せの法則では、個人の思考や感情が、現実に影響を与えるという考え方がされています。

正しい引き寄せの法則に則って話すのであれば「本人の心構えが影響を与える」という部分が、人によっては量子力学と似ていると感じるのかもしれません。

2,意識の力

引き寄せの法則と量子力学が紐付けられる二つ目の理由は、意識の力によるものです。

なぜなら、量子力学の一部の理論では、意識や観測が物理現象に影響を与える可能性について議論されているためです。

引き寄せの法則でも、個人の意識や感情が、望む結果を引き寄せるとしているため、量子力学と繋がりがある、とされているものが多いです。

世間では、スタートからゴールにワープしてしまっていますが、正しい引き寄せで話すのであれば、間にある過程の「行動」が変わる点が、似ているとされています。

3,波動の性質

引き寄せの法則と量子力学が紐付けられる三つ目の理由は、波動の性質によるものです。

なぜなら、量子力学において、物質や光などが波動として振る舞うものについて、追究しているものがあるためです。

引き寄せの法則においても、特にスピリチュアルの視点からは、個人のエネルギーが波動のように、周囲に影響を与えるとされています。

正しい引き寄せの法則に則って話すのであれば、波動は関係がないので割愛します。

4,類似したフレーズを使っている

引き寄せの法則と量子力学が紐付けられる四つ目の理由は、類似したフレーズを使っている点です。

なぜなら、量子力学や引き寄せの法則において、類似した概念や言葉遣いが用いられているためです。

具体的な例としては「エネルギーの波動」「共鳴」「場の相互作用」と言った言葉が、引き寄せの法則でも量子力学の議論でも使われています。

正しい引き寄せの法則に則って話すのであれば、量子力学との関係がなく、似たフレーズも使われていないことから、同様に割愛します。

こうした内容から

・引き寄せの法則と同じだ!
・量子力学でも同じワードが使われているのを見たことがある!

といった共通点として捉えている人が、たくさんいます。

これら四つの紐付けられる原因となるものは、確かに似ているものについて言及していたりします。

しかし、だからといって引き寄せの法則と、量子力学を安易に紐づけてしまうのは早計でしょう。

なぜなら、紐付けようとしているのは、引き寄せの法則サイドの一方通行によるもので、量子力学サイドからは、そうした考え方は見られないためです。

それでは続いて、引き寄せの法則は、量子力学を知らないと活用できないかについて、解説していきます。

引き寄せの法則は量子力学を知らないと無理?

引き寄せの法則を活用するのに、量子力学についての知見は必要ありません。

なぜなら、引き寄せの法則の理論に量子力学は関係なく、量子力学の論理的な知識なしに理解して、実践することが可能だからです。

引き寄せの法則に、量子力学が関係ないのは、前述した通りです。

ただ、一定の人に関しては、引き寄せの法則と量子力学を結びつけることで、より深い理解を得ることができるかもしれません。

具体的には、量子力学の基本的な原理や、概念についての知識が役に立つ可能性がある、ということです。

ただし、引き寄せの法則を理解するためには、量子力学は必須ではありません。

引き寄せの法則とは、人々が自己啓発や、目標達成のために利用するためのツールの一つでしかありません。

分かりやすく例えるなら、心理学や哲学と同じです。

ここで重要となるのは、本人の信念や心構えの状態です。

つまり、量子力学を知らなくても、引き寄せの法則を実践することは可能なのです。

それでは最後に、引き寄せの法則と量子力学の関係について、私個人の意見をまとめておきます。

引き寄せの法則と量子力学の関係について思うこと

私個人としては、引き寄せの法則と量子力学を結びつけるのは、無理があると感じています。

なぜなら、世間の量子力学について博識な人々が、引き寄せの法則と関連付けられていることに疑問を感じているのと同じだからです。

誰にでも分かりやすく例えるのであれば、小学生で習う「道のり、速さ、時間」の公式というものがありましたよね。

皆さんご存知の、どれだけの道のりを進むのか計算したければ「速さ×時間」で求められるアレです。

これは、どれだけの速度で、どれだけの時間を掛けたのかを知れば、どれだけの距離を進めるかが分かる公式ですよね。

しかし、見方を変えれば、これは何時間後に何キロ先にいるかの「未来を予見している」とも言えなくもないわけです。

つまり「道のり、速さ、時間」の公式は「未来を予見する法則」である点から、将来を予見する占いとも紐づいている。

引き寄せの法則を、量子力学に紐付けようとしているのも、これくらい無理やりこじつけているように私は感じてしまいます。

実際の引き寄せの法則というものは、あなたの心構えを整えることで、あなたが目標や願望に向かって、自ら楽しんで進んでいけるように変わるための法則です。

つまり、大事なのは心構えであり、何を考えるかとか、何をするかではない、ということです。

引き寄せの法則を、量子力学などに紐付けようとしているものは、この本来在るべき重要なポイントが、ベクトルではなく根幹からズレてしまっています。

引き寄せの法則を量子力学と紐付けることで、願いを叶えることができているのであれば問題ないのかもしれませんが、それもなかなか難しいでしょう。

なぜなら、引き寄せの法則と量子力学が紐づいている、という論調はあっても、それで願いを引き寄せたというモデルケースが、あまりにも少数か皆無のためです。

引き寄せの法則で願いを叶えたいのであれば、きちんと一生懸命に努力して、目標へ楽しく進める自分へと変わった方が願いは叶う、と私は意見を述べておきます。